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神戸の歴史

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〜神戸と歴史〜

 神戸にはお城も城跡もないし、江戸時代末期の開港以来の新しい街だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。だけどこの土地の歴史は案外古いんですよ。

 港としても幕末の開港のずっと昔にも注目されていた歴史がありました。
2005年の大河ドラマ「義経」で渡哲也さん演じる平清盛の「夢の都」の舞台が、福原京、今の神戸市兵庫区にあたる辺りです。大輪田の泊(兵庫港)を大規模に修築して宋との貿易をさらに国家的に推進させようとしていたと言われています。今までの古い体制を捨て、神戸に新しい海洋国家の拠点を置こうとしていたのです。

 福原京以前にもすでに大輪田の泊は異国との貿易の拠点でした。明治の神戸のようにハイカラで活発なエキゾチックな港だったのかもしれません。ここでは神戸と付近の歴史を簡単に紹介したいと思います。



原始・古代の歴史

 神戸にいつごろから人が住み始めたかははっきりと分かっていませんが、古墳や遺跡が多く残されています。4・5世紀頃には大豪族が勢力を張り、海に面していることから漁師町として発展していったようです。そのころの古墳として垂水の「五色塚古墳」があります。兵庫県下最大の規模で豪族の墓だと言われています。

 また、古くから有馬温泉が有名だったこともあり、時の権力者や実力者も多く有馬を訪れており、その拠点として別荘などを神戸に建てていたとも言われています。政治の中心ではありませんでしたが、広く知れ渡ったリゾート地のようなものだったのかも知れません。

 奈良時代の歴史ではすでに大輪田の泊が存在しており、外国との貿易も行われておりました。

 一方、平安時代の大長編小説「源氏物語」に須磨が出てきます。光源氏が失脚した折に隠遁した場所が須磨でした。都と比べるとひどく寂しく侘しい土地だと描かれていますが、逆に考えると公に流刑になったのではない光源氏が自ら身を隠す場所として選んだ須磨は、都から二日もかからない気心の知れた土地だと当時の都人の間に認識があったのではないでしょうか。



中世の歴史

 平安末期には前述したように、清盛が福原京を築き遷都もし、わずか半年でしたが日本の都になった歴史もありました。
 しかし、清盛の死後、平家は急激に衰退し源氏との戦いが激化していきました。一の谷の合戦など神戸は戦場となり、有名な「鵯越の逆落とし」の伝説や、敦盛の笛の悲しい話などが残っており、またそれを伝える史跡なども数多く残っています。

 時代は下って南北朝時代の歴史でも軍事上の拠点となり、楠正成が北朝軍と湊川の戦いで戦死したことは有名です。
 そして戦国時代にはなんと「城」も築かれています。織田信長が荒木村重に命じ「花熊城」を築かせました。JR元町駅北側の花隈公園がその跡です。

 花熊城落城のあと、兵庫の切戸町に「兵庫城」が池田信輝、輝政親子によって築かれました。明治元年、廃城となったこの地に最初の兵庫県庁が設置され、初代知事伊藤博文を迎えたのです。

 中世、近世には「滝山城」「淡河城」「摩耶城」「赤松城」など歴史に残っているお城も数多くありました。



近世の歴史

 古代から海上交通の拠点として栄えてきた神戸は、大阪が「天下の台所」として発展するとともに、西国街道の宿駅としても発展してきました。

 豊臣秀吉が有馬温泉を愛し、何度も足を運んでいることは有名です。さらに江戸時代には酒造りが発展し、灘の酒の名前は日本中に知れ渡ったのです。

 幕末になるとペリー来航以来、幕府の鎖国政策は崩壊し神戸にもその余波がやってきます。
安政5年(1858年)、日米通商修好条約で神戸港が開港することが決定し、慶応3年(1868年)開港となりました。

 そして慶応4年(1869年)、「神戸事件」が起こります。1月11日、備前藩兵の隊列が三宮神社近くを通ったとき、フランス人水兵2名が列を横切ろうとしました。


 これは武士にとっては非常に無礼な行為で、滝善三郎正信という人が制止にはいりましたが言葉が通じず、強引に隊列を横切ろうとした水兵を槍で突き軽症を負わせてしまったのです。

 水兵側が拳銃を持ち出したために藩兵も応戦し銃撃戦になってしまいました。双方ともに死者はなく負傷者もほとんどいなかったのですが、列強各国が神戸中心部を占拠し滝の処刑を求めます。日本側も必死で滝の助命嘆願を続けますが結局2月9日、永福寺において滝を切腹させることになったのです。





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