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ジャズ

 神戸に似合う音楽はやはりジャズでしょう!
 私は音楽全般にそれほど詳しくないので、もちろんジャズのこともよく知らないのですが、北野坂のあたりを歩いていて、どこからともなくジャズが聞こえてくると、アンニュイなどこかの映画のヒロインになりきってしまい、ふと我に返り、恥ずかしい思いをしたりしちゃいます。

 NHKの夕方の地域ニュースでも、神戸のミュージシャンがジャズを演奏しているコーナーが毎日放映されています。
 私以上に音楽にうとい祖母と祖父がそのコーナーを楽しみにしているのを見ると、やっぱり神戸に住んでいるんだなあと実感しますね。


 十月の第一土、日曜日は、異人館周辺にはジャズの音色が響き渡ります。
毎年六千人あまりの人々が集まる「ジャズフェスティバル」。


ジャズストリートとは特定の通りを指すのではなく、この時期の北野町全体を表すそうです。
最近では会場は北野町以外にも広がっているようで、有名なジャズプレーヤーが各地から(もちろん外国からも)神戸に集まります。
ジャズファンの方なら一見の価値はあるのではないでしょうか。


 神戸とジャズの関係は、大正十二年、井田一郎さんとおっしゃるプロのバンジョー奏者が、神戸で日本初のジャズバンドを結成した…と言われていますが、実際のところはどうなんでしょうね。どこの土地でも、日本で初めて!という言葉には敏感ですからね。

 ちなみに私の知人にサックス奏者がいるのですが、近所の海のテトラポットの上で練習するそうです。いかにも神戸らしい風景だと思いません? まあ少し、えぇ格好しぃって感じもしますけどね。



須磨琴(一絃琴)
 
 一絃琴ってご存知ですか? 一枚の板にたった一本の絃を張っただけのシンプルな琴です。

 宮尾登美子さんの小説「一絃の琴」を読んでから(これ素晴らしい小説です!)一絃の琴って一体どんなのだろう、一体どんな音色がするのだろうと何年も何年も心の隅に引っかかっていました。いつか現物を見たい、音色を聞きたいというのが夢の一つだったのです。

 その願いが叶ったのが六月に有馬温泉街にある念仏寺で行われた「沙羅の花と一絃琴の鑑賞会」でした。はじめて聞く音色は、想像していた以上に哀愁を帯びていてもの悲しく、またその姿は高貴で清楚でした。



 演奏されていたのは「須磨琴保存会」の先生方で、ここで初めて須磨琴という言葉を覚えました。
在原行平が、須磨に流されていた時に、浜辺に流されてきた船板に一本の絃を張り、これをかき鳴らして寂しさを紛らわせたのがわが国の一絃琴の始まりと言われています。
これも伝説の域を出ない話ですが、神戸人としては嬉しくなる日本初ですね。

 戦後は、奏者がほとんどいなくなる危機を迎えたのですが、無形文化財に指定されたことを契機に少しずつ継承者が育ってきたそうです。
私、近い将来、この一絃琴を必ず習いに行こうと心に決めています。






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